ナマオの四足研究所

~日本四足競技連盟代表のブログ~

【動画】カンガルーの五足(三足)歩行

 

 

 

大学の研究用に読んでいた本でカンガルーの話が出てきて、ふと「カンガルーは歩く時どうしてるんだろう」と思いました。

カンガルーと言えば、動物界一のジャンプ力がよく知られていますね。

スポーツ科学の本を読んでいても、アキレス腱のバネやジャンプ動作を説明する際に、必ずと言っていいほどカンガルーの話が出てきます。そしてジャンプする時は二足です。

 

でもカンガルーが二足で歩くという話は聞いたことがありません。四足歩行をするにしても、手が短すぎますよね(ティラノサウルスが四足歩行する図が頭に浮かびました。絶対折れる)。

 

それで調べてみたら……


カンガルーの歩き方

 

予想の斜め上を行きました笑

両手両足に尻尾一本……五足歩行ですか。三足歩行と呼んでいる方もいるようで。

 

尻尾で歩けるんですね。

そんなちっちゃい手でも体支えられるんですね。

 

ツッコミ所満載なカンガルーの歩行でした。

 

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【動画】四足タイムトライアル2019(EASY PIEさん)

 

遅くなりましたが、先日のタイムトライアルにご参加いただいたYouTUber「EASY PIE」さんの動画をご紹介します。 

 

一本目↓ (一部、参加者の名前を間違えてます笑)


【四足走行】個性的すぎる競技の世界一に挑戦した結果www

 

二本目↓


四足走行の元ギネス記録保持者と50m走対決したら勝てんじゃね!?【ギネス】

 

初回ということもあって、今回の参加者は少なめでしたが、EASY PIEさんのおかげでイベントらしい雰囲気にできました。ありがとうございました。

 

 

↓ こちらは私の運営するチャンネルの動画です。フルバージョンとなっております。


四足タイムトライアル2019〜四足走行50m測定会〜

 

「四足タイムトライアル」は来年もその次も、定期的に開催していく予定です。

また時間やお金に余裕が出てこれば、これ以外にも活動を広げていきたいです。

 

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至高の四足用具を探せ!ウェア・アクセサリー編1

 

四足走行をする時って、服がめくれ上がるのが地味に気になりますよね。

特に経験者は前傾姿勢が強いので、肩の辺りまでめくれ上がって邪魔です。腹チラが嫌な人もいると思いますし……笑

 

私は丈の長いヒートテックをシャツinして、この問題に対処してきましたが、やはり上に着る服がめくれ上がってしまってました(ヒートテック一枚で走るのは見た目的に……)。

 

ところがこの間、そんな悩みを解決するウェアがついに見つかりました。

 

それがこちら↓

 

肌に張り付くタイプのウェアです。

そうとは知らず、最初は半額だったからという理由で選んだのですが、着てみてビックリ。「これは四足走行のために開発された服だ!」と感じました。

 

先日の「四足タイムトライアル」でも、この服を着て計測しました。

ヒートテックのように上になにか着る必要もなく、シャツinする必要もありません。もちろん伸縮性抜群なので、動きやすいです。

 

同じ悩みを抱えていた方はぜひお試しください。

 

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四足競技の研究価値・意義

 

ちょっと愚痴っぽいことを書きます。

 

私は大学で人間の四足をテーマに研究活動をしてきたのですが、いざ実験を始めようという段階になって、重大な問題に突き当たってしまいました。

 

それは、「人間の四足を研究することに何の価値があるのか」というところです。

 

至極根本的なことですね汗

研究の目的が、社会的・学術的に価値があるものでなければならないというのは、私も理解していますし、その上でこのテーマを選んだのですが……

「ニッチ過ぎて研究価値がほとんどないのではないか」というお言葉を頂きました。

 

_(┐「ε:)_

 

ちなみに実験の目的をざっくり言うと、「初心者の四足歩行能力向上」です。

サッカー、野球などのメジャースポーツなら「初心者の技術向上」は立派な目的ですが、競技人口数十人程度の四足競技となればイマイチだと。

競技とみなされているのかすら怪しいですからね。そう言われても仕方ありません。仕方ないのですが……

 

価値があるのなら、その大小は別に良くないですか!?(開き直り?)

 

そもそも、一学生の書く論文で実際に社会・学術に貢献したものがどれ程あるのでしょうか。ほとんどは発表会で発表したきり、お蔵入りになるのではないですか?その目的が大いに意義あるものだったとしても。

そうなるよりは、たとえニッチだとしても、確実に使えるテーマにした方が良いと思うのですが、邪道でしょうか?

 

これまでに四足の初心者指導をする機会はありましたし、今後も続けていくつもりでいます。その人たちに教える練習方法の効果が「実験で証明された」となれば、この時点で私自身と、四足を教わる人の役に立ちます。

ブログ等で紹介すれば、もっと多くの四足初心者の役に立ちます。人間の四足の実験例なんてそうそうありませんから、ニッチでも、いやニッチだからこそ需要があるんです。

 

さらに言うと……

初心者の競技力向上は競技人口の確保につながります。

四足走行は「いかに速く走るか」という単純な競技なので、自分に才能がないと思わせてしまったらだいたい辞めてしまいます。初心者が陥りがちなつまづきを解消することで、競技人口の確保につなげようというのが、この実験のさらなる目的です。

 

四足走行は大会が地上波全局で取り上げられたように、「見るスポーツ」としての価値はすでに証明されています。そして先日の「四足タイムトライアル」の参加者インタビューを見てもらえば、「するスポーツ」としての価値もあることが分かるでしょう。

これで競技人口さえ増えれば最高じゃないですか。

 

これ以上の理由が必要ですか?

 

マイナースポーツがずっとマイナースポーツのままとは限りません。

今は研究価値が見えなくても、 将来四足競技がメジャースポーツになれば、パイオニア的研究として大きな価値を持ち得るはずです。

 

 

こうなった以上、人間の四足のテーマで卒論を書きたければ、四足競技の研究価値を認めてもらうか、他のこと(トレーニング効果等)を結び付けるかしかないのですが、

なんとか前者でやらせてもらいたいものです。

 

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四足走行で推進力を生むのは右足?左足?

 

四足走行計測イベントから今日で二週間。余韻に浸るのも束の間、大学の方がいよいよ忙しくなって参りました。

ちょっとどれくらいの頻度でブログが更新できるか心配ですが、ネタは結構溜まっているので、なんとか時間を見つけてぼちぼち書いていきたいです。

 

イベントの後、元世界記録保持者の玉腰さんからいくつかアドバイスを頂いていたので、今日はそのうちの一つについてお話しします(と言っても、一つしかまともに覚えてないのですが……)。

 

右足で蹴るか左足で蹴るか

確か、足を大きく使えないという悩みを相談していた時にこの話になりました。

四足走行は左右非対称なので、どちらの足が先に着くかでも違ってくるのですが……玉腰さんの場合は、左足で強く蹴ることを意識しているそうです。

玉腰さんは左足が先に着地するタイプなので、先に着地する足で強く蹴っていることになります。

 

あれ……?

経験者の中には、ちょっと意外に感じる方もいるんじゃないですか?(感じない方はそれで大丈夫です。多分それが正しいので)

f:id:NAMAO:20191110215057j:plain

足が接地する瞬間(ナマオ)

こちらは、タイムトライアル一走目の時の私の写真です(ちなみに私は左利きなので、玉腰さんとは足の着順が逆です)。

この時は、後から着地する足(左足)を外に出すフォームで走りました。玉腰さんや現ギネス世界記録保持者の“いとうけんいち”さんがそうしているので、それをマネた形です。大きな歩幅が得られそうですね(^^)

パッと見た感じでは、後から着地する左足の方が、前に大きく踏み出せる分、強く蹴れそうな気がしませんか?

 

 

しかし先に書いた通り、玉腰さんは先に着地する方の足を意識しています。

それでいて、歩幅は私よりずっと大きいんです。不思議ですね……

筋力など他の要因もあるでしょうが、先に着地する足で強く蹴ることは一つの重要なポイントかもしれません。

 

 

実は、私が前に読んだ論文でも同じようなことが書かれていました。

 

人間と同様、交叉襲歩を使う馬の場合、

推進力(アクセル)は先に着地する方の“後肢”で最大となり、制動力(ブレーキ)は後から着地する方の“前肢”で最大となる――と。

 

チーターなどが使う回転襲歩の場合の実験データはまだ見つかってません。多分、同じになると思いますが。

 

以上、「元世界王者のアドバイスにはちゃんとしたエビデンスがあった」というお話でした。

もちろん、当の本人はこんな論文など読んでいなかったでしょうが笑

 

参考文献

『「走る」―チーター(Acinonyx jubatus)の高速走行―』和田 直己

【動画】四足タイムトライアル2019

 

だいぶ手間取ってしまいましたが、先日の「四足タイムトライアル2019」の動画が完成しました。

 

こちらです↓


四足タイムトライアル2019〜四足走行50m測定会〜

 

記録上位3名は以下のようになりました。

 

玉腰さん 8秒39

森山さん 8秒87

ナマオ  9秒66

 

経験者もみんなブランクがある中、8秒台が二人も出たのには驚きました。

一応、私も自己ベストが出ました。ささやかながら笑

 

欠席が相次いで参加者が1ケタになってしまいましたが、初回にしてはまずまずの人数ではないでしょうか。来年は宣伝がしやすくなるはずなので、参加者20人以上を狙っていきたいです。

 

今回、開催して一番良かったと思えるのは、小学生が参加してくれたことです。

「子供の頃に四足走行が得意ったけど、周りに競争相手がいなかった」という経験を持つ方は、結構多いんじゃないでしょうか。私は、まさにそういった方たちに一番参加してもらいたいと考えていたので、その点では満足しています。

 

四足タイムトライアル2019当日

 

四足系イベントとしては実に5年ぶりとなる企画「四足タイムトライアル2019」が無事終了しました!

 

アクシデントで数名が来れなくなってしまったのですが、それでも10名を超える方が集まってくれました。

それも、元ギネス世界記録保持者をはじめとした精鋭揃いです。

 

イベントの様子は、本企画に参加されたYouTuberさんが後日アップロードしてくださる予定です。

 

初心者レクチャー

測定会

小学生の二足vs大人の四足

記録上位3人による頂上決戦

 

などなど、見所たくさんなのでお楽しみに!