前足と後ろ足の着く順番で見ると、四足哺乳類の歩行は後方交叉型と前方交叉型の二通りに分けることができます。
後方交叉型
ほとんどの四足哺乳類がこの歩法です。
前足後ろ足を人の手足に置き換えると、
左足→左手→右足→右手→左足……
の順番で着地します。
ややこしいと感じる方は、「足→同じ側の手」の順で着地すると捉えると分かりやすいかと思います。
重心が上半身寄りになっている動物が、この歩法を採用する傾向にあるそうです。
ちなみに私の四足歩行はこの着順になっています。四足走行のギネス記録保持者“いとうけんいち”さんも、私が確認した映像ではこの着順です。
前方交叉型
サルの多くに見られる歩法です。
人の手足に置き換えると、
左足→右手→右足→左手→左足……
の順番で着地します。
「足→反対側の手」の順で着地すると捉えると分かりやすいかと思います。
重心が下半身寄りになっている動物が、この歩法を採用する傾向にあるそうです。
ヒトもサルの仲間ですが、人の場合は前方交叉型と後方交叉型の両方が存在するようです。
成長するにつれて下半身の力が強くなり、前方交叉型の人が増えていくのだとか。
私は基本的に後方交叉型ですが、肩周りが筋肉痛の時は気付かないうちに前方交叉型になることがあります。
体のバランスや疲労度を知りたい時に、四足歩行は意外と役立つかもしれませんね。
歩行のペースが上がっていくとトロットなど他の歩法も出てきますが、今回は割愛させていただきます。