ナマオの四足研究所

~日本四足競技連盟代表のブログ~

四足競技の研究価値・意義

 

ちょっと愚痴っぽいことを書きます。

 

私は大学で人間の四足をテーマに研究活動をしてきたのですが、いざ実験を始めようという段階になって、重大な問題に突き当たってしまいました。

 

それは、「人間の四足を研究することに何の価値があるのか」というところです。

 

至極根本的なことですね汗

研究の目的が、社会的・学術的に価値があるものでなければならないというのは、私も理解していますし、その上でこのテーマを選んだのですが……

「ニッチ過ぎて研究価値がほとんどないのではないか」というお言葉を頂きました。

 

_(┐「ε:)_

 

ちなみに実験の目的をざっくり言うと、「初心者の四足歩行能力向上」です。

サッカー、野球などのメジャースポーツなら「初心者の技術向上」は立派な目的ですが、競技人口数十人程度の四足競技となればイマイチだと。

競技とみなされているのかすら怪しいですからね。そう言われても仕方ありません。仕方ないのですが……

 

価値があるのなら、その大小は別に良くないですか!?(開き直り?)

 

そもそも、一学生の書く論文で実際に社会・学術に貢献したものがどれ程あるのでしょうか。ほとんどは発表会で発表したきり、お蔵入りになるのではないですか?その目的が大いに意義あるものだったとしても。

そうなるよりは、たとえニッチだとしても、確実に使えるテーマにした方が良いと思うのですが、邪道でしょうか?

 

これまでに四足の初心者指導をする機会はありましたし、今後も続けていくつもりでいます。その人たちに教える練習方法の効果が「実験で証明された」となれば、この時点で私自身と、四足を教わる人の役に立ちます。

ブログ等で紹介すれば、もっと多くの四足初心者の役に立ちます。人間の四足の実験例なんてそうそうありませんから、ニッチでも、いやニッチだからこそ需要があるんです。

 

さらに言うと……

初心者の競技力向上は競技人口の確保につながります。

四足走行は「いかに速く走るか」という単純な競技なので、自分に才能がないと思わせてしまったらだいたい辞めてしまいます。初心者が陥りがちなつまづきを解消することで、競技人口の確保につなげようというのが、この実験のさらなる目的です。

 

四足走行は大会が地上波全局で取り上げられたように、「見るスポーツ」としての価値はすでに証明されています。そして先日の「四足タイムトライアル」の参加者インタビューを見てもらえば、「するスポーツ」としての価値もあることが分かるでしょう。

これで競技人口さえ増えれば最高じゃないですか。

 

これ以上の理由が必要ですか?

 

マイナースポーツがずっとマイナースポーツのままとは限りません。

今は研究価値が見えなくても、 将来四足競技がメジャースポーツになれば、パイオニア的研究として大きな価値を持ち得るはずです。

 

 

こうなった以上、人間の四足のテーマで卒論を書きたければ、四足競技の研究価値を認めてもらうか、他のこと(トレーニング効果等)を結び付けるかしかないのですが、

なんとか前者でやらせてもらいたいものです。

 

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