ナマオの四足研究所

~日本四足競技連盟代表のブログ~

【2024年春】四足練習会 参加者募集のお知らせ

四足ランナーの皆さん、こんにちは!

春の練習会の詳細が決まりましたので、お知らせいたします。

参加をご希望の方は、下記の内容をご確認の上、「スポーツやろうよ」にてお申込みください。

よろしくお願いいたします!

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【練習日程】
日 時:2024/5/5(日)14:00〜15:00(雨天中止)
※終了後も別途で練習にお付き合いすることは可能です。ご希望の方はお気軽にご相談ください。
※人数が多い場合は16時まで時間を延長するかもしれません。
参加費:500円(当日払い/親子でのご参加は1組500円)
会 場:新河岸陸上競技場(高島平駅徒歩16分、川口駅徒歩81分…)
持ち物:運動できる服装と靴、飲み物、手袋(軍手推奨)

①氏名(ニックネーム可)
②年齢・性別
③四足の経験、一言メッセージ
④顔出しの可否(不可の場合も問題なくご参加いただけます)
上記の内容を添えてご応募ください。
SNSやブログで練習中の写真等を公開する場合がございます。顔出し不可の方は、顔にぼかしを入れます。
※中学生以下は保護者同伴でご参加ください。

【練習会の流れ】
各自ウォーミングアップをしてからすぐに計測。その後余った時間で練習をしていきます。
初級者はレクチャーを交えた合同練習。経験者は経験者同士でアドバイスし合いながら各自のペースで練習――というのを想定していますが、
どんな練習会がいいのか、まだ手探りの段階なので、参加されるメンバーのご希望やレベル感に合わせて調整していこうと思います。

初級者の合同練習は、かえる跳び競争、歩行競争といった遊びを取り入れた練習もやってみたいです。
経験者は本当に、自主練みたいな形になるかと思います。
ただ、世界クラスの方が練習に来てくれたこともあるので、速く走るコツを聞き出したり、真似してみたりするいい機会になるかもしれません!

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↓↓↓参加希望の方はこちらの募集ページからお申し込みください↓↓↓

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世界の四足ランナー4 〜米江龍星〜

本日TBSで放送されたNスタで、日本の四足ランナーが紹介されました。

鳥取県の米江龍星さんです。

以前から地元のテレビには何度か出演しているようで、YouTubeにもいくつか動画が上がっているので紹介します。

 

①ちゃんねるテレポート山陰

 

②TSK news イット!

 

③TBS NEWS DIG Powered by JNN

 

実は米江さん、以前私が開催した練習会にも参加されていました。

練習会後にいろいろとお話もして、とても熱心に四足を研究しているんだなと感じていましたが、最近は続々とメディアに顔を出していてビックリしています笑

久々に四足走行を盛り上げてくれる方が現れて、ワクワクしています。

今年の秋には世界記録に挑戦するとのことです。

みんなで応援しましょう!

【動画】台車を使った四足練習法

ご無沙汰です!

久々に四足の解説動画をYouTubeにアップしました。


www.youtube.com

以前、初心者向けの解説動画で紹介した階段トレーニングから応用した練習法です。

自分はこれで実際に練習しているわけではないので、どれだけの効果があるかは不明ですが、新しい走り方を試す時のイメージ作りとかにも使えるんじゃないかと思います。

自分の実力以上の疾走感を味わいたい時にも良さそうですね。

結構危ない練習法だと思うので、夢中になって事故起こさないように気をつけて下さいね。

進路の安全確認は絶対です。なるべく付き添いの人がいるといいですね。

 

着想のきっかけは、四足走行の元世界記録保持者の玉腰選手が雑巾掛けレースの練習に台車を使っていたことです。

そのまま台車だけでも四足の練習になりそうですが、階段トレーニングとミックスしてみました。

 

 

練習会は、次開催できるとすれば5月あたりになるかと思います。

去年の春は雨天中止で、秋は気持ちが沈んでいた時期なので見送らせていただきました。

楽しみにしてくださっていた方、すみません。

まだ立ち直れたとは言い難いですが、四足の熱を絶やすわけにもいかないので、少しずつ活動を再開していきたいです。

新世界王者Collin McClure

ビッグニュースです!

四足走行のギネス世界記録が更新されました。

新記録は15秒66

そしてこの新記録を打ち立てたのは、アメリカのCollin McClure選手です。

記録が破られたこと自体は、Twitterですでに報告済みでしたが、やっと新記録の映像が出てきたので紹介します。

www.cantonrep.com

 

この記録、いろいろと衝撃的です。

まず一つが、日本人以外で世界記録を出したのは、彼が初めてだということです。

2008年にいとうけんいち選手が最初の記録を打ち立てて以来、玉腰選手が記録を破ったことはありましたが、15年の間、世界記録はずっと日本人が保持してきました。

それが――日本一強の時代がついに終わりました。

しかし、これは四足走行という競技が世界に広がっていることの証でもありますから、喜ばしいことだと思います。

ずっと内輪だけでやっていた印象がありましたから、これをきっかけに世界に四足走行が広まればいいなと思います。

 

二つ目の衝撃は、走り方ですね。

今までの世界記録はすべてギャロップという、動物が全速力で走る時の走り方で、左右非対称という特徴があります。

一方、今回新記録を出したCollin McClure選手の場合は、トロットと呼ばれる、二足走行の動きそのままで四つん這いになったような左右対称の走り方です。

↓こちらの記事でもギャロップとトロットの違いについて少し解説しています。

quadrupedal-namao.hatenablog.jp

 

人間の二足走行の動きに近いとはいえ、流石にギャロップの方が速いだろうと思っていただけに、Collin選手の映像を見た時は衝撃を受けました。

ちなみに彼は、後ろ向きの四足走行50mの世界記録も持っていて、筋肉が凄いです。

やはり筋肉こそが正義なんでしょうか。

 

ただ、首を傾げたくなる点もいくつかあって、

もしこれがギネス世界記録に認定された時の映像だとしたらの話ですが……

 

計測方法、ガバガバ過ぎませんか?

スタートの合図は「Set」から「Go!」までの間隔が短すぎて選手が制止していないように見えますし、選手の方もコースから大きく外れていて、最初4レーンにいたのが途中ほとんど5レーンで走っています。

ギネス世界記録ってその辺結構緩いんですかね。

もっと厳正なイメージがあったのですが……

 

ともあれ、そういうことでしたら、うちが定期的に開催している練習会でも計測時の映像を撮れば、世界記録に認定されるチャンスがあるかもしれません。

誰か14秒台出してくれないかな……

 

ちなみに次の練習会ですが、開催未定です。すみません。

私事ですが、親しい人との別れの時が近付いていて、今結構辛いんです。

後ろ倒しで11月開催も考えていますが、まだ気持ちの整理がつかない状態です。

【動画】四足走法の分類と解説

YouTubeチャンネルにて、新しく四足走行の解説動画を公開しました!

こちらです↓


www.youtube.com

 

四足動物が使う二種類の走り方(回転襲歩と交叉襲歩)に開脚型、閉脚型といった人間視点の足の運び方による分類を付け加えた内容となっています。

ブログですでに何度か解説したものですが、映像で解説する方が分かりやすいですよね。

 

四足走行の記録に挑戦したり、動物の真似をする際の参考になれば幸いです。

四足競技と体格の話

そのうち書こうと思っているうちに、だいぶ時間が経ってしまいました。

もう半年くらい前になりますが、四足走行世界記録保持者のいとう選手が、Twitterでこんな話をしていました。

↓↓↓

なんと、意外なことに黒人よりもアジア系の人の方が四足走行に向いているかもしれないというのです。

身体能力の高い黒人の方が圧倒的に有利のように思えるのですが……

返信のやり取りでは、その理由として「脚の長さ」が挙げられていました。

いとう選手によれば、黒人は脚が長くて前傾姿勢になりすぎるから体重を支えきれず潰れてしまう人が多いとのことでした。

 

つまり、こういうことですね↓↓↓

脚が長い人は前傾が強くなる

ここで言う脚の長さとは、胴体:脚の比率のことです。

「脚が長い人はだいたい腕も長いから問題ないんじゃ?」と思う方もいるかもしれませんが、図にしてみるとやはり前傾姿勢が強くなってしまうのが分かります(上の図では胴の長さだけを変えています)。

これが例えば一般的な四足動物だと、胴体が地面に対して平行になるので、胴体の体重は前足と後ろ足で均等に掛かるはずですが……

脚が長い人の場合は体重の大部分が腕に掛かってしまいます。

四足走行において、前足の役割は方向の制御とブレーキですから、あまり体重が掛かってしまうとブレーキが強くなってよくないのではないかと思います。

 

以前、YouTubeで出した四足入門動画では重要なコツとして前傾姿勢を挙げていましたが、速く走る上ではデメリットもあるのかもしれません(人間の体格的に仕方ないですね。ジレンマです)。

 

他の問題点と解決策

脚が長い人は四足走行に不利なのではないかという意見は、これ以前にも小耳に挟んだことがあり、私も結構脚が長い方なので長いこと悩んでいました。

ただ、私が悩まされていたのはどちらかというと、足を動かす空間が作れないことです。

脚が長い人は足を動かせる空間が狭い

脚が長い人は、前傾姿勢が取れていないと足が地面に突っかかってしまいますし、前傾姿勢が取れていても今度は足を動かす空間が狭く、リーチを活かすことができません。

(また脚長の人は、立位姿勢の時点で既に股関節が大きく屈曲しています。歩幅を出すにはここからさらに屈曲させなければいけないので、要求される柔軟性も胴長の人より厳し目です)

空間が狭いことの解決策として、手と足の位置をずらして手足が干渉しないようにする方法があります。

以下の二つのいずれかは、四足競技者の多くが実践しているのではないでしょうか。

①足を両手の内側を通す走法(閉脚型)

跳び箱の閉脚跳びをイメージすれば分かりやすいかと思います。

私の元々の走法がこれでした。このブログではヒト型とも呼んでいます。

二足走行に近い足の動かし方なので、誰でも実践しやすいです。

ただ、私の体格だとこれは不十分で、まだ地面に足が突っかかっている感覚があります。これ以上前傾姿勢強めるのは厳しそうですし、やりすぎると顔面に足が炸裂しそう……

②足を両手の外側を通す走法(開脚型)

こっちは開脚跳びのようなイメージです。

いとう選手はこちらから始めたようです。

これなら顔面に足が炸裂することもないですし? 足を開いた分、足の長さも軽減されます、なにも気にせず足を大きく動かせます。

しかし二足走行とはまた違った足の動かし方ですし、足が地面に対してまっすぐじゃないので力が横に逃げやすいと感じます。両手両足揃えているかえる跳びのうちはいいですが、左右の着地タイミングをずらすとバランスの悪さが目立ってきます。

ネコ科なんかは足を前に運ぶ時は開いて、着地の時は閉じて――と開閉していますが、人間がやるのは現実的かどうか……自分がやってみたらそんな余裕はなかったです。

※ひょっとしたらですが、この走法を女子がやってみたら意外といけるんじゃないかと時々思うことがあります。男子の骨格は肩幅が広くて骨盤が狭いので開脚型だと無駄な動きが多くなってしまいますが、女子なら自然にできるのではないかと。

 

結局、2014年に世界記録を出した玉腰選手や現世界記録保持者のいとう選手は、私の観察する限りでは上記二つのハイブリッド型に落ち着いているようです。

私も最近ようやくコツが分かってきて、足が前に出ない問題は解決しつつあります(今のところタイムが劇的に速くなったわけではなさそうですが)。

 

脚が長くて前傾が強過ぎる問題は未解決です。

とにかく後ろ足でガンガン蹴って、前足は接地時間を短くしてブレーキが掛からないよう意識するしかないですかね。

いつだったか玉腰選手は、前足は置きに行くだけとつぶやいていた気がします。

 

とにかく自分は練習サボりすぎなので、まずそこからですね。

自分が速く走れるようになれば「脚が長くても四足で速く走れる」ことの証明にもなると思いますから、ちょっと頑張ってみます!

 

↓↓↓四足練習会を定期的に開催しています。初心者から世界クラスの方まで気軽に参加できるようにしているので、ぜひご応募ください!

www.net-menber.com

至高の四足用具を探せ!手袋編2~練習に革命が起きました~

久々にこのシリーズです!

(まだ一回しかやってなかったことを知って愕然……)

 

冬眠が終わり、4月の練習会に向けての練習を少しずつ再開しているところですが――

昨日、練習に革命が起きました。

新しい手袋を試してみたら、手のひらが全然痛くならなかったんです!

 

昨日使った手袋がこちら↓

f:id:NAMAO:20230220120853j:image

 

私は結構地面を手で強く叩くタイプなので、四足で走る時はたいてい手袋を二枚重ねにしています。

昨日新しく試したのは、青いシリコンパッドが付いたサイクリンググローブ(写真下)です。これの上にさらに軍手を重ねて使いました。

新しい手袋と言っても、実は何ヶ月か前に購入したものなのですが、最初はシリコンパッドが分厚過ぎて違和感が凄かったので、大して使うこともなくお蔵入りになっていました。

しかし――手の着き方が変わったからでしょうか(手に体重を乗せ過ぎないようにしました)、昨日ダメもとで公園の砂利広場で使ってみたら違和感もなく、シリコンパッド効果で手のひらの痛みもほぼゼロでした。砂利は自分の練習場所の中で一番手が痛くなりやすいはずなのに……

すぐに手のひらが痛くなったり、最悪皮がむけたりで練習を長く続けられないのが長年の悩みでしたが、この手袋はそれを解決してくれるまさに革命的な用具かもしれません。

外に被せる手袋は軍手でも大丈夫なので、粒なし軍手+ゴム手袋よりも軽く感じます。

おまけに指ぬきタイプだから、水分補給や撮影の時にいちいち手袋を全部外す必要もなくなり、地味に便利だったりします。

「F-TUBAME」という商品です。

www.amazon.co.jp

 

サイクリンググローブという選択肢自体は新しい発見というわけでもなく、2014年のいとう杯でも使ったことがあり、とても気に入っていました。

ただ、その時は単体で使ってしまうことも多く、指先に穴が開いて処分したっきり代替品が見つからず、それっきりになっていました。

9年ぶりの再会ということになりますね!(全然別物だけど)

そっか……あの大会からもうそんなに経つのか……

 

とりあえず、このサイクリンググローブさえあれば手の状態を気にすることなく、好きな時に好きなだけ四足の練習ができそうです!

あとはやる気次第ですね。

てか近場にいい練習場所あるんだからもっと練習しなさい!