ナマオの四足研究所

~日本四足競技連盟代表のブログ~

【2023年春】四足練習会 参加者募集のお知らせ

四足ランナーの皆さん、ご無沙汰しております!

春の練習会の詳細が決まりましたので、お知らせいたします。

参加をご希望の方は、下記の内容をご確認の上、「スポーツやろうよ」にてお申込みください。

よろしくお願いいたします!

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【練習日程】

日 時:4/30(日)14:00〜16:00(雨天中止)

参加費:500円(当日払い/親子でのご参加は1組500円)

会 場:新河岸陸上競技場(高島平駅徒歩16分、川口駅徒歩81分…)

持ち物:運動できる服装と靴、飲み物、手袋(軍手推奨)

①氏名(ニックネーム可)

②年齢・性別

③四足の経験、一言メッセージ

④顔出しの可否(不可の場合も問題なくご参加いただけます)

上記の内容を添えてご応募ください。

SNSやブログで練習中の写真等を公開する場合がございます。顔出し不可の方は、顔にぼかしを入れます。

※中学生以下は保護者同伴でご参加ください。

 

前回より時間にゆとりを持たせました。
各自ウォーミングアップをしてからすぐに計測。その後、初級者はレクチャーを交えた合同練習。経験者は経験者同士でアドバイスし合いながら各自のペースで練習という流れにしていく予定です。

初級者の合同練習は、かえる跳び競争、歩行競争といった遊びを取り入れた練習にしていこうかなと考えています。

経験者は本当に、自主練みたいな形になるかと思います。
ただ、世界クラスの人も前回の練習で来てくれているので、速く走るコツを聞き出したり、真似してみたりするいい機会になるはずです!

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↓↓↓参加希望の方はこちらの募集ページからお申し込みください↓↓↓

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【動画】四足走法の分類と解説

YouTubeチャンネルにて、新しく四足走行の解説動画を公開しました!

こちらです↓


www.youtube.com

 

四足動物が使う二種類の走り方(回転襲歩と交叉襲歩)に開脚型、閉脚型といった人間視点の足の運び方による分類を付け加えた内容となっています。

ブログですでに何度か解説したものですが、映像で解説する方が分かりやすいですよね。

 

四足走行の記録に挑戦したり、動物の真似をする際の参考になれば幸いです。

四足競技と体格の話

そのうち書こうと思っているうちに、だいぶ時間が経ってしまいました。

もう半年くらい前になりますが、四足走行世界記録保持者のいとう選手が、Twitterでこんな話をしていました。

↓↓↓

なんと、意外なことに黒人よりもアジア系の人の方が四足走行に向いているかもしれないというのです。

身体能力の高い黒人の方が圧倒的に有利のように思えるのですが……

返信のやり取りでは、その理由として「脚の長さ」が挙げられていました。

いとう選手によれば、黒人は脚が長くて前傾姿勢になりすぎるから体重を支えきれず潰れてしまう人が多いとのことでした。

 

つまり、こういうことですね↓↓↓

脚が長い人は前傾が強くなる

ここで言う脚の長さとは、胴体:脚の比率のことです。

「脚が長い人はだいたい腕も長いから問題ないんじゃ?」と思う方もいるかもしれませんが、図にしてみるとやはり前傾姿勢が強くなってしまうのが分かります(上の図では胴の長さだけを変えています)。

これが例えば一般的な四足動物だと、胴体が地面に対して平行になるので、胴体の体重は前足と後ろ足で均等に掛かるはずですが……

脚が長い人の場合は体重の大部分が腕に掛かってしまいます。

四足走行において、前足の役割は方向の制御とブレーキですから、あまり体重が掛かってしまうとブレーキが強くなってよくないのではないかと思います。

 

以前、YouTubeで出した四足入門動画では重要なコツとして前傾姿勢を挙げていましたが、速く走る上ではデメリットもあるのかもしれません(人間の体格的に仕方ないですね。ジレンマです)。

 

他の問題点と解決策

脚が長い人は四足走行に不利なのではないかという意見は、これ以前にも小耳に挟んだことがあり、私も結構脚が長い方なので長いこと悩んでいました。

ただ、私が悩まされていたのはどちらかというと、足を動かす空間が作れないことです。

脚が長い人は足を動かせる空間が狭い

脚が長い人は、前傾姿勢が取れていないと足が地面に突っかかってしまいますし、前傾姿勢が取れていても今度は足を動かす空間が狭く、リーチを活かすことができません。

(また脚長の人は、立位姿勢の時点で既に股関節が大きく屈曲しています。歩幅を出すにはここからさらに屈曲させなければいけないので、要求される柔軟性も胴長の人より厳し目です)

空間が狭いことの解決策として、手と足の位置をずらして手足が干渉しないようにする方法があります。

以下の二つのいずれかは、四足競技者の多くが実践しているのではないでしょうか。

①足を両手の内側を通す走法(閉脚型)

跳び箱の閉脚跳びをイメージすれば分かりやすいかと思います。

私の元々の走法がこれでした。このブログではヒト型とも呼んでいます。

二足走行に近い足の動かし方なので、誰でも実践しやすいです。

ただ、私の体格だとこれは不十分で、まだ地面に足が突っかかっている感覚があります。これ以上前傾姿勢強めるのは厳しそうですし、やりすぎると顔面に足が炸裂しそう……

②足を両手の外側を通す走法(開脚型)

こっちは開脚跳びのようなイメージです。

いとう選手はこちらから始めたようです。

これなら顔面に足が炸裂することもないですし? 足を開いた分、足の長さも軽減されます、なにも気にせず足を大きく動かせます。

しかし二足走行とはまた違った足の動かし方ですし、足が地面に対してまっすぐじゃないので力が横に逃げやすいと感じます。両手両足揃えているかえる跳びのうちはいいですが、左右の着地タイミングをずらすとバランスの悪さが目立ってきます。

ネコ科なんかは足を前に運ぶ時は開いて、着地の時は閉じて――と開閉していますが、人間がやるのは現実的かどうか……自分がやってみたらそんな余裕はなかったです。

※ひょっとしたらですが、この走法を女子がやってみたら意外といけるんじゃないかと時々思うことがあります。男子の骨格は肩幅が広くて骨盤が狭いので開脚型だと無駄な動きが多くなってしまいますが、女子なら自然にできるのではないかと。

 

結局、2014年に世界記録を出した玉腰選手や現世界記録保持者のいとう選手は、私の観察する限りでは上記二つのハイブリッド型に落ち着いているようです。

私も最近ようやくコツが分かってきて、足が前に出ない問題は解決しつつあります(今のところタイムが劇的に速くなったわけではなさそうですが)。

 

脚が長くて前傾が強過ぎる問題は未解決です。

とにかく後ろ足でガンガン蹴って、前足は接地時間を短くしてブレーキが掛からないよう意識するしかないですかね。

いつだったか玉腰選手は、前足は置きに行くだけとつぶやいていた気がします。

 

とにかく自分は練習サボりすぎなので、まずそこからですね。

自分が速く走れるようになれば「脚が長くても四足で速く走れる」ことの証明にもなると思いますから、ちょっと頑張ってみます!

 

↓↓↓四足練習会を定期的に開催しています。初心者から世界クラスの方まで気軽に参加できるようにしているので、ぜひご応募ください!

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至高の四足用具を探せ!手袋編2~練習に革命が起きました~

久々にこのシリーズです!

(まだ一回しかやってなかったことを知って愕然……)

 

冬眠が終わり、4月の練習会に向けての練習を少しずつ再開しているところですが――

昨日、練習に革命が起きました。

新しい手袋を試してみたら、手のひらが全然痛くならなかったんです!

 

昨日使った手袋がこちら↓

f:id:NAMAO:20230220120853j:image

 

私は結構地面を手で強く叩くタイプなので、四足で走る時はたいてい手袋を二枚重ねにしています。

昨日新しく試したのは、青いシリコンパッドが付いたサイクリンググローブ(写真下)です。これの上にさらに軍手を重ねて使いました。

新しい手袋と言っても、実は何ヶ月か前に購入したものなのですが、最初はシリコンパッドが分厚過ぎて違和感が凄かったので、大して使うこともなくお蔵入りになっていました。

しかし――手の着き方が変わったからでしょうか(手に体重を乗せ過ぎないようにしました)、昨日ダメもとで公園の砂利広場で使ってみたら違和感もなく、シリコンパッド効果で手のひらの痛みもほぼゼロでした。砂利は自分の練習場所の中で一番手が痛くなりやすいはずなのに……

すぐに手のひらが痛くなったり、最悪皮がむけたりで練習を長く続けられないのが長年の悩みでしたが、この手袋はそれを解決してくれるまさに革命的な用具かもしれません。

外に被せる手袋は軍手でも大丈夫なので、粒なし軍手+ゴム手袋よりも軽く感じます。

おまけに指ぬきタイプだから、水分補給や撮影の時にいちいち手袋を全部外す必要もなくなり、地味に便利だったりします。

「F-TUBAME」という商品です。

www.amazon.co.jp

 

サイクリンググローブという選択肢自体は新しい発見というわけでもなく、2014年のいとう杯でも使ったことがあり、とても気に入っていました。

ただ、その時は単体で使ってしまうことも多く、指先に穴が開いて処分したっきり代替品が見つからず、それっきりになっていました。

9年ぶりの再会ということになりますね!(全然別物だけど)

そっか……あの大会からもうそんなに経つのか……

 

とりあえず、このサイクリンググローブさえあれば手の状態を気にすることなく、好きな時に好きなだけ四足の練習ができそうです!

あとはやる気次第ですね。

てか近場にいい練習場所あるんだからもっと練習しなさい!

 

四足走行の記録はどこまで伸びるか~林修の生徒諸クン!~

ツイッターの方では予告もしましたが、

昨日、テレビ朝日で放送された『林修の生徒諸クン!』で、2019年に開催した四足タイムトライアルの映像が少しだけ登場しました。

番組の内容は、受験生の悩みに答えるといったものでした。

受験と四足――どう結びつくのか全く想像がつかず、ワクワクドキドキしながら待っていましたが、

小論文のお題として四足の話が出てきましたね。

 

「以下の図はヒトの二足走行と四足走行の世界記録の推移を示したものである。ここから読み取れることと、それをもとにあなたが考えることを書きなさい」――といった問題でした。

これは実際に2022年度の早稲田大学スポーツ科学部の入試に出た問題です。

早稲田大学入試問題

www.waseda.jp

 

ちなみにこのグラフの元データは私の通っていた神奈川大学の衣笠教授のもので、私もよく知っています。

二足走行が百年ほどかけて1秒しかタイムを更新していないのに対し、四足走行はわずか十年ほどで3秒近くタイムを縮めている。だからこのペースでいけば、四足走行の方が早くなると――

半分冗談の論説かと思いますが、世界記録保持者のいとうけんいち選手は、この理屈でよくテレビなどで「将来的に四足走行が二足走行より速くなる」と発言しています(彼は多分本気です!)。

 

さて、私は小論文が大の苦手だったので、模範解答は書きませんが……

「四足走行は二足走行を超えられるか」について、自分なりの見解を書かせてもらおうと思います。

結論から言うと、

無理だと思います(まあそうなりますよね……)。

まず現段階で、四足走行の世界記録の推移はあてになりません。

四足走行はまだ競技化されてから日が浅く、そうした競技で記録が短期間で向上するのは当然のことです。対して二足走行の歴史はまさに人類の歴史ですし、競技化された時にはすでに記録が頭打ちになっていたはずです。

四足走行の最初の世界記録は20秒台ですが、はっきり言って、これはそれなりの適性がある人ならば数ヶ月、下手をすれば数日の練習で到達できてしまうタイムです。

記録に挑戦する人が当初はいとう選手くらいしかいなかったので、世界記録と呼べるほどには記録が洗練されていなかったのです。個人の成長記録の域を出ていません。

二足走行の世界記録の推移と並べるにはデータが不十分です。

 

ただ、これは裏を返せば、四足走行の世界記録はまだまだ伸びしろがあるということで、まったく悲観するようなことではありません。そして革命的な器具や走法が開発されれば、二足走行を上回る時代が本当に来るかもしれません。

 

それで、記録がどこまで伸びるかについてですが……

以前、NHKの『きわめびと』という番組で四足走行が取り上げられた時、

世界陸上銅メダリストの為末大選手が、「もし13秒くらいで走れるようになったら、研究してみたくなりますよね」といったコメントをしていました。

13秒――私は全然あり得ると思います。

13秒台は確実に出るでしょう。

非公式記録ではすでに、いとうけんいち選手と、かつての玉腰選手が14秒台を記録しています。

特に玉腰選手は18秒台からたった1年で14秒台まで持ってきたので、もしあのまま練習を続けていたら、今頃13秒台を射程圏に収めていたのではとすら思います。

他のメジャースポーツのように、子供の頃から四足走行を本気で練習する人がいたら、もっともっと速く走れるはずです。

 

去年10月末に私が開催した練習会には、世界記録を狙えそうな人もいました。

参加者のほとんどが子供でしたが、みんな結構速いです。

近いうちに、この練習会の中から世界チャンピオンが現れるかもしれません。

 

↓こちらで練習会の参加者を募集しています。次回は4月末頃を予定しています。

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練習会をやってみての感想と反省

3年ぶりの四足イベント――四足競技強化練習会(名前がイカつい……笑)が昨日、無事に終わりました。

たった1時間の練習会でしたが、遠方から来られる方も多く、最終的に10名ほどが集まってくださいました。ありがとうございます!

また来たいという声もいただけて、励みになりました。

今回特に嬉しかったのが、小中学生の参加者が多かったことです。

ただ四足で走ることを楽しみたい方から、速く走りたい方まで様々だとは思いますが、同世代の四足仲間が集まる場を提供できたことは、今回の練習会の一番の収穫だったと思います。

そしてやはりというか、予想以上にみんな上手でした。

最後に50m(よりちょっと短かったかも…)の測定をしましたが、女子の100m世界記録のペースに迫る記録を出した女子中学生もいました。子供の才能恐るべし……

この中から未来の世界チャンピオンが出てくることを期待してしまいます。

 

ただ、反省点も多いですね。

時間をオーバーしてしまったのは、次回2時間取るなりすればいいとして、

どういった内容にしていくかが本当に難しいです。

一応は練習会と銘打ったイベントですし、軽くメニューを組んでやってみましたが、全員に細かいアドバイスをするのは無理がありました。

課題は人それぞれですし、一人一人に丁寧にアドバイスしている間、他の参加者が暇になるのもよくない。

そもそも、四足競技は歴史が浅いので、上級者でさえ走り方や練習方法は手探りの状態です。基本的な走り方ができていれば、私が指導するよりはそれぞれの感覚で練習して行った方がいいのではないかとも思います。

また子供の参加者が多かったので、楽しんでもらうことも大事だと思いました。あまり部活動のような雰囲気は出さない方がいいのかなと……(でも、かえる跳びは割と楽しんでもらえたようなので、結果オーライですかね笑)

 

練習会は今後も年2回くらいのペースで、春と秋に開催していこうと思います。次は半年後くらいかな。

まだ思いつきの段階ですが、今回の反省を踏まえて、今度は2019年のタイムトライアルと同じような内容にしようと考えています。

希望者は初心者指導、経験者は各自で練習。その後、時間を長めに取って計測という流れです。

また詳細が決まりましたら、ブログやTwitter、募集サイトで告知いたしますので、よろしくお願いいたします!

 

こちらのメールアドレスか、

E-mail <quadrupedal-event@yahoo.co.jp>

 

こちらの募集ページに、「参加してみたい!」などと一言いただければ、開催のモチベーションが上がります笑

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四足競技強化練習会 メンバー募集のお知らせ

以下の内容で、四足走行の練習会を開催します。

※仮の日程となりますので、会場の予約が取れなかった場合は日程が変わります。

 

【練習日程(仮)】
※暑過ぎず寒過ぎない春と秋あたりに練習日を組んでいく予定です。

・10/30(日)14:00〜15:00(雨天中止)
参加費500円(親子でのご参加は1組500円)
会場:新河岸陸上競技場(高島平駅徒歩16分、川口駅徒歩81分…)
持ち物:運動できる服装と靴、飲み物、手袋(軍手推奨)
※まだ予約はしていません。人数が集まり次第予約をしたいので、ご参加の方は予約が取れるうちにお早めに。

基本的な四足の動きで体を温めてから、かえる跳び競争、歩行競争といった遊びを取り入れた練習をしていこうかなと考えています。
参加者の希望に応じて調整していきます。
そして最後にタイム計測もできればと思います。
練習会場の近くにはいい感じの草地があるので、居残り練がしたい方がいればお付き合いします笑
四足鬼ごっことかやったら面白そうですね!

 

参加希望の方は下記の内容を添えて、

①氏名

②年齢・性別

③四足の経験、一言メッセージ

※中学生以下は保護者同伴でご参加ください。

 

こちらのメールアドレスか、

E-mail <quadrupedal-event@yahoo.co.jp>

 

こちらの募集サイトからご応募ください。

www.net-menber.com

よろしくお願いします!