以前、四足動物のギャロップ走行には二つの型があるとお話ししました。
この二つは四つの肢が着く順番で分けられています。
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quadrupedal-namao.hatenablog.jp
ところが、この二つの型に当てはまらないギャロップ走行をする動物が世の中には存在します。
それは世界最速の猿――パタスモンキーです。
パタスモンキーというと、四足走行ギネス世界記録保持者のいとうけんいち選手が手本にしているとよく言っていますが、彼は交叉襲歩なので実は全然違います。
こちらがパタスモンキーの動画。1分40秒~に注目です。
Segera Retreat - rare Patas Monkeys
スローで見てみると、パタスモンキーは交叉襲歩と回転襲歩を組み合わせているのが分かるかと思います。
後ろ足からの着順で言うと回転襲歩なのですが、前足からの着順は交叉襲歩です。
図にするとこうなります。
本来、ギャロップ走行というのは左右非対称の走り方なのですが、パタスモンキーのは二つの型を交互に組み合わせることで左右対称となっています。
四足走行をしていて左右のバランスが気になる方は、この走り方を試してみるのも面白いと思います。
かなり習得難度の高い走法ですが、私の場合はスキップで左右の足を入れ替えるイメージを掴みながら練習したら、うまくいきました。
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