ナマオの四足研究所

ナマオの四足研究所

~四足タイムトライアル実行委員会代表のブログ~

四足走行で推進力を生むのは右足?左足?

 

四足走行計測イベントから今日で二週間。余韻に浸るのも束の間、大学の方がいよいよ忙しくなって参りました。

ちょっとどれくらいの頻度でブログが更新できるか心配ですが、ネタは結構溜まっているので、なんとか時間を見つけてぼちぼち書いていきたいです。

 

イベントの後、元世界記録保持者の玉腰さんからいくつかアドバイスを頂いていたので、今日はそのうちの一つについてお話しします(と言っても、一つしかまともに覚えてないのですが……)。

 

右足で蹴るか左足で蹴るか

確か、足を大きく使えないという悩みを相談していた時にこの話になりました。

四足走行は左右非対称なので、どちらの足が先に着くかでも違ってくるのですが……玉腰さんの場合は、左足で強く蹴ることを意識しているそうです。

玉腰さんは左足が先に着地するタイプなので、先に着地する足で強く蹴っていることになります。

 

あれ……?

経験者の中には、ちょっと意外に感じる方もいるんじゃないですか?(感じない方はそれで大丈夫です。多分それが正しいので)

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足が接地する瞬間(ナマオ)

こちらは、タイムトライアル一走目の時の私の写真です(ちなみに私は左利きなので、玉腰さんとは足の着順が逆です)。

この時は、後から着地する足(左足)を外に出すフォームで走りました。玉腰さんや現ギネス世界記録保持者の“いとうけんいち”さんがそうしているので、それをマネた形です。大きな歩幅が得られそうですね(^^)

パッと見た感じでは、後から着地する左足の方が、前に大きく踏み出せる分、強く蹴れそうな気がしませんか?

 

 

しかし先に書いた通り、玉腰さんは先に着地する方の足を意識しています。

それでいて、歩幅は私よりずっと大きいんです。不思議ですね……

筋力など他の要因もあるでしょうが、先に着地する足で強く蹴ることは一つの重要なポイントかもしれません。

 

 

実は、私が前に読んだ論文でも同じようなことが書かれていました。

 

人間と同様、交叉襲歩を使う馬の場合、

推進力(アクセル)は先に着地する方の“後肢”で最大となり、制動力(ブレーキ)は後から着地する方の“前肢”で最大となる――と。

 

チーターなどが使う回転襲歩の場合の実験データはまだ見つかってません。多分、同じになると思いますが。

 

以上、「元世界王者のアドバイスにはちゃんとしたエビデンスがあった」というお話でした。

もちろん、当の本人はこんな論文など読んでいなかったでしょうが笑

 

参考文献

『「走る」―チーター(Acinonyx jubatus)の高速走行―』和田 直己